2025.12.24 補助事業
那須塩原なら最大125万円の補助!2026年実施の補助事業「みらいエコ住宅2026事業」
こんにちは! 栃木県 那須塩原市、那須町、大田原市 を中心として 自然素材を使った本当に暖かい、高断熱高気密で耐震等級3の注文住宅を建てている那須林産工業です。
本ウェブジャーナルでは、家づくりに役立つ情報をお伝えいたします。今回は、2026年度の住宅補助事業である「みらいエコ住宅2026事業」に関して、新築関連の情報を中心にご紹介します。2025年から始まった「GX志向型住宅」が継続して補助対象となりますので、ぜひ「GX志向型住宅」にご興味ある方はお読みください。
1.「みらいエコ住宅2026事業」の概要
2025年11月28日、令和7年度補正予算案が閣議決定され、昨年から始まった「GX志向型住宅」、「長期優良住宅」、「ZEH」およびリフォームに対する住宅補助事業が継続されることとなりました。この事業を「みらいエコ住宅2026事業」と言います。この事業における「GX志向型住宅」に対する予算は、750億円と大きく増額され、1戸当たり110万円又は125万円の支援が降りる予定です。但し、125万円は地域Ⅰ~Ⅳの寒冷地のみでその他の地域は、残念ながら110万円となります。
また、GX志向型住宅は、世帯による制限がなく、すべての世帯が対象となります(長期優良住宅やZEH水準住宅は、子育て世帯又は若者夫婦世帯が補助の対象です)。

※ 政府公表資料より画像を抜粋しています。以下リンクを記載します。
2025年のGX志向型住宅に対する補助事業では、1戸に対する支援は160万円で予算は500億円でした。よって、一気に予算消化し7月で締め切られてしまったため、今回の予算増額は安心材料ではあります。ですが、2025年の”4号特例の見直し”と”省エネ基準義務化”により、確認申請に非常に時間がかかる今、補助事業を目指すなら早めの間取り及び仕様を確定し、早めの申請手続きを取ることが一番です。
また、前回との違いとして金額及び寒冷地加算があることを挙げましたが、もう一つ重要な変更点があります。立地要件の見直しが行われ、以下の図の対象区域に立地する場合は除外されることとなります。ご自身の建築予定地が対象区域に属さないか、属しても何等かの対策工事により制限が解除できるか、ぜひご確認ください。

2.「GX志向型住宅」ってどんな住宅?
「GX志向型住宅」は2024年より定められた住宅で、まだ聞きなれない方も多いと思います。簡単に述べると、国が定めた省エネと創エネの性能基準をクリアし、環境負荷低減を目的とする先進的住宅のことで、ZEHよりも高い躯体の省エネ性能をもつ住宅という位置づけとなります。特に今回の補助要件では、「GX志向型住宅」は以下4つの条件に適合するものとされています。
①断熱等級6以上であること

上の画像は、国土交通省のHP( https://www.mlit.go.jp/shoene-label/insulation.html )よりお借りしました。「GX志向型住宅」においては、断熱等級6以上の断熱性能を持つことが必要とされます。弊社の位置する那須塩原市は地域区分としてⅣ地域にあり、トータルで125万円と寒冷地加算が得られる地域となります。また、弊社の標準仕様は断熱等級6以上ですので、建築費を割増することなく「GX志向型住宅」が可能となります。
②一次エネルギー消費量の削減率を達成すること

左の表のとおり一次エネルギー消費量を削減する必要があります。
まず、基準となる外皮性能、設備の種類及び仕様をもとに計算した一次エネルギー消費量(基準一次エネルギー消費量)から、高効率のエアコンや給湯器、LED照明などを利用して、一次エネルギー消費量(暖冷房、換気、給湯、照明など住宅で使うエネルギー消費量)を、35%以上削減することが求められます。
さらに、残りの基準一次エネルギー消費量を再生可能エネルギー等で100%以上削減します(寒冷地の場合は75%以上)。すなわち、躯体や設備で削減したエネルギー消費量と生成した再生可能エネルギー量によって、基準一次エネルギー消費量の削減率が100%以上になることが求められているのです。
③高度エネルギーマネジメント(HEMS等)を導入すること
2025年の子育てグリーン住宅支援事業においては、「GX志向型住宅」の高度エネルギーマネジメントの要件を以下としていました。
”「ECHONET Lite AIF仕様」に対応する「コントローラ」として、一般社団法人エコーネットコンソーシアムのホームページに掲載されている製品を設置すること”。また、”性能を満たす製品であっても、掲載されていない(認証を受けていない)製品は補助対象になりません”とありました。
ということで、2026年も要件を確認して、該当するシステムを設置することが必要です。
④建築事業者がGXの促進に対する協力について表明等すること
2025年もGXへの協力にかかる意思表明を、建築事業者が行うことが求められていました。恐らく2026年も同じような表明が求められると思います。事業者に確認を行ってください。
3.「長期優良住宅」や「ZEH水準住宅」も補助対象
長期優良住宅やZEH水準住宅も以下の表のとおり補助が得られます。

但し、対象世帯として子育て世帯や若者夫婦世帯であることと限定されています。
有難いことに古家の除却があるなら20万円の増額の対象となり、1~4地域であれば、長期優良住宅(80万円)+古家の除去(20万円)=100万円と高額の補助が得られます。建て替え予定で、世帯としても対象となる方はこちらもご検討いただいても良いのではと思います。
4.最後に弊社の実例紹介!太陽に逆らわない「GX志向型住宅」のFPの家
弊社では、2025年12月に1棟、「GX志向型住宅」のお引渡しをさせていただきました。そちらのお住まいのBELSを添付させていただきます。

FPの家の断熱仕様に加えてサッシはトリプル、エコキュートで付加断熱なしで削減率は、再エネなしでぴったり35%でした。太陽光パネルによる再生エネルギーありの削減率は118%です。
FPの家で使用する「FPウレタン断熱パネル」は、熱伝導率0.019というトップクラスの性能です。また、硬質ウレタンを圧縮をかけてパネル化しているので、パネル自体が水を通さない構造となっています。また、断熱材でありながら、壁倍率認定も取得した耐震性もある稀有な断熱材です。この断熱パネルとトリプルサッシならば、付加断熱をせずとも等級6までは達成可能です。断熱パネルの熱伝導率の高さが付加断熱なしで高い断熱等級を実現することに大きく寄与しています。
一方、弊社の設計で重視していることは、高性能住宅といえどもなるべく暖冷房機器に頼らない快適な温熱環境をつくりだしたいということです。いわゆる”太陽に逆らわない設計”というやつです。
特に、栃木県那須塩原市においては土地が安価で80坪以上の敷地面積が多く、隣家との離隔も確保できるため、冬場の日射取得はかなり期待できるのです。今回のお住まいも100坪以上の敷地に南面の隣地が農地で開けているという好立地条件だったため、建物自体をほぼ真南にふって太陽からのエネルギーを最大限取り込めるように設計しました。

12月の晴れた日の正午近くに完成写真を撮りましたが、見事な日射取得を体感することができました。

同時に、夏や春秋の日射遮蔽もできるように、南西面窓上に深く庇を伸ばしています。

また、間取り自体も可能な限り間仕切りを無くし太陽のエネルギーで温められた熱を家じゅうに行きわたらせる工夫をおこなっています。

また、弊社の住まいは無垢床を標準仕様としてます。私見ですがこの無垢フローリングも、体感温度をさらに上げることに大きく貢献していると思います。この無垢の床材を体感してくださる方によく床暖が入っていますか?と聞かれるくらい温かいです。夏も同様で、無垢の床は裸足で歩いてもべたべたすることなく本当にサラッと足ざわりが良いのが特徴です。
参考: 松尾設計室のブログより↓
また、長い文章をここまでしっかりと読んでいただいた方への感謝として、+αの補助金情報をお伝えします。
実は、新築住宅においては国の補助事業と重複して申請できる補助金が色々とあるんです。弊社がよく申請する補助金として代表的なものとしては、栃木県が行っている「とちぎ材の家づくり支援事業」です。県の補助対象は県産の構造材を含む木材に対するものなので、国の補助対象とは基本的に被らないからです。逆に他県の同様の木材に対する補助事業とは重複して申請はできません。
弊社は構造材に県産材を使用しているので、標準仕様で追加費用なく申請することが可能です。ということで、今回の施工例のお住まいのお客様には、160万円+αの補助金をお返しする予定です。
ぜひこういった情報も含めて賢く家づくりを行っていただければと思います。
ということで、弊社の設計施工にご興味がおありの方はこちらの動画もご確認いただき、ぜひ一度資料請求及びご相談いただければ幸いです。
【弊社がナビゲーターとなり、那須塩原市で撮影された動画です。ぜひご覧になってください】