2025.09.19 家づくり
新築時からこども部屋、作る、作らない?

こんにちは! 栃木県 那須塩原市、那須町、大田原市 を中心として 自然素材を使った本当に暖かい、高断熱高気密で耐震等級3の注文住宅を建てている那須林産工業です。本ウェブジャーナルでは、家づくりに役立つ情報をお伝えいたします。
さて、今回の記事は、子供部屋に関して。新築時当初から作るか、作らないかについてです。子供の人数や年齢で決断が大きく変わる部分ですが、弊社の事例と共に見ていきましょう。
1. 弊社の事例から見る、子供部屋を作る割合、作らない割合
近年では、平屋人気、物価高騰のため面積自体が非常にタイトとなる傾向にあり、コンパクトで暮らしやすい間取りを計画することが重要となっています。よって、新築時に子供部屋が必要か必要でないか、将来どのぐらい必要となるか、つまり子供部屋が占める面積割合をあらかじめ考えておくことは非常に大切です。
また、お子さんが小さい年齢の場合はそもそも子供部屋は必要ない場合も多いですよね。日本においては親子一緒に寝ることが多く、日中も親の目の届くところで遊ばせ、勉強させることが多いため、子供はほぼリビングダイニングで過ごすことが多いのが実情です。

小学生の子供を持つ建築士である私も、自邸に子供部屋をまだ設けてはいません。勉強はダイニングにて、睡眠は親の寝室にてとしています。私自身も親としていつ子供部屋を設けるか、タイミングを探っている状態です。

まず、弊社の事例より、子供部屋を最初から作ったお客様と作らなかったお客様の割合を見てみましょう。
弊社の事例では子供部屋を予め設けている世帯割合が多い傾向にあります。家づくりにおいては、子育て世代が家を建てられることが多く、既にお子さんを1~2人お持ちの方がご新築をご計画されることが多いからと思われます。
2.最初からしっかりと作った時例
まずは新築時より子供部屋をしっかりと仕切った事例を見ていきましょう。

5.2帖+1.5帖の収納2室を左右対称に配した平等なプランです。収納はウォークインとし、L型に棚を設け、収納量を最大限に取っています。コンパクトですが無駄のないプランとしています。

インテリアセンスの高いお施主様、とっても可愛らしく子供部屋を整えられていました。
様々なお施主様からヒアリングを重ねたところ、新築時から子供部屋をしっかりと作る理由としては、以下の理由を挙げてくださいました。
・すぐに必要となる年齢だから(計画時に小学生ぐらいのお子さんがいるご家庭が多いです)
・個室をしっかりと与えて、勉強や身支度は自室で行うよう癖づけたい
・建てた後のリフォーム工事が大変(住みながら工事を入れることも、費用的にも)だから
・自分が子供のとき個室がなくて嫌だったから子供には与えておきたい
・子供が巣立った後も気軽に実家に来てくれるよう居場所を残しておいてあげたい
また、この他のご意見で印象的だったのが、思春期に個室に鍵がなくて、親に勝手に入られて嫌だったので、鍵もつけておいてほしい、とのご要望。色々なご意見があるとは思いますが、設計者として勝手な思い込みは排してあらゆる可能性を考えて、確認しておかないといけないな、、と思ったエピソードでした。子供部屋は、性別により分けられるので2室をベースに設計することが多いです。
3.全く作らずに、あとから作った例
逆の事例として、最初は子供部屋を設けずオープンスペースを設け、後から仕切った例です。

新築時はお子様は可愛らしい未就学児でした。よって、最初に設けたのはご夫婦の寝室一室のみ、そして、階段の踊り場スペースに広い空間を設け、子供の遊び場としました。いずれはこのスペースを点線のように2室に仕切れるように下地を入れて施工しました。


その約5年後、お子様が小学校に上がるタイミングで子供室の間仕切り工事をご依頼いただきました。しかし、完全に2室とはせず、広めの1室にドアを2つ、加えて可動間仕切り(「Ce-fit (セフィット)」)で可変性を持たせました。

この可動間仕切り「Ce-fit(セフィット)」 ですが、収納として機能すると共に、居室寸法に合わせたオーダー品なため、ぴったりと納まり間仕切りとしても機能するようになっています。可動もスムーズで、下部にキャスターがついて移動、固定時は、ハンドルを回すことで収納が天井に向かって上がり、つっぱって固定できるようになります。上部のスペーサーは適度な硬さのスポンジ材なので、地震の揺れにも倒れたり移動しないよう設計されているそうです。
可動収納は家族のライフスタイルの変化に合わせて空間を変えることができるので、非常に有効ですよね。しかも、一度設置すれば、その後の移動は我々工事業者が入らなくてもお施主様だけでできるので、それも利点だと思います。
4.まとめ
最近は8~9畳と広めに1室だけ作り、必要な場合は間仕切りを設けあとから2室とするというプランも多くなってきました。第2子を計画しつつもまだ恵まれてはおらず、性別なども不明な場合にご採用いただくことが多いです。こうしておけば、同性の兄弟の場合は工事を行わずゆるやかに家具で仕切れば十分ですよね。

また、子供部屋に関して、子供が巣立った後、そのスペースが無駄になるという意見もありますが、そうじゃないと考えている親御さんも多いのが最近の傾向かと思います。子供のために家を建てたので、子供と一緒に家づくりを楽しんだ思い出と共にいつ帰ってきても良いように子供の部屋は残しておくととおっしゃるご両親もいらっしゃいます。


ブランコや黒板など、子どもが楽しんでもらえる家を計画したり、子供の好きな色で子供部屋の壁を一緒に塗ったり、様々な家づくりをする中で、子供部屋だけでなく家全体に、お子さんを大切に思うご両親の想いが込められていると感じています。素敵なアイディアがこもった施工例を見ていると、子供はいつまでも大切な家族の一員、巣立った後もこの家を好きでいて欲しい、そんなご両親のメッセージが浮かんでくる気がします。
弊社のコンセプトは、「次世代に住み継がれる家」。せっかく性能が高い家を作っても、住み継いでもらえなければ、その家は廃れていってしまいます。お子さんが家を大切に住み継いでくれる、もしくはその思いを伝え、住まいを大切にしてくれる別の家族に住み継いでもらう、それが将来実現した時に弊社のコンセプトは達成されるのかも知れませんね。
【弊社がナビゲーターとなり、那須塩原市で撮影された動画です。ぜひご覧になってください】
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