2025.07.26 間取り&インテリア
間取りから消えつつある!?洗面脱衣所

こんにちは! 栃木県 那須塩原市、那須町、大田原市 を中心として 自然素材を使った本当に暖かい、高断熱高気密で耐震等級3の注文住宅を建てている那須林産工業です。
本ウェブジャーナルでは、家づくりに役立つ情報をお伝えします。
今回は、住まいの中で浴室手前に当然のように存在した洗面脱衣所が、最近では消えたり、アレンジされることが多くなりました。それは何故なのか、弊社の実例を交えながらご紹介させていただきます。
1.「ランドリールーム」がご要望に現れる
まず、20年前の間取りでは一般的だった水回りのレイアウトを見てみましょう。

浴室入口の手前の一坪のスペースに洗濯機と洗面台が納まる、非常に見慣れたレイアウトです。この洗面台・洗濯機・脱衣所が一体となったスペースを洗面脱衣所と言い、間取りの定番でした。
しかし、約10年ほど前から室内干しができる、独立した「ランドリールーム」のご要望が増え始めました。
その理由のとして、昼間は不在なことが多く、そもそも外干しが難しい共働き世帯の増加が挙げられます。
厚生労働省の公表している「図表1-1-3 共働き等世帯数の年次推移」をご確認ください。ここ10年で”共働き世帯”と”男性雇用者と無業の妻からなる世帯”の数は逆転し、その差は開き続けています。そして、今後も共働き世帯は増加することが予想されます。
「図表1-1-3 共働き等世帯数の年次推移」https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/22/backdata/02-01-01-03.html
「ランドリールーム」を設けることにより、いつでも洗濯機を動かし、いつでも部屋干しが可能となり共働き世帯の家事効率が上がりました。また、洗濯機はランドリールームへと移り、洗濯から干すことまでを独立した一室で行えることとなり、洗濯動線も楽になったのです。
弊社で施工したランドリールームの実例をご覧ください↓↓
2.「独立洗面所」も人気の要望となる
ランドリールームが普及する中、最近は洗面所を脱衣室との兼用ではなく独立させることも人気です。共働き世帯は、子供の登園や通学と自身の出勤がほぼ同時刻となります。よって、2、3人で同時使用が可能なゆったりとしたスペースを洗面所に好むことが理由の一つとして挙げられます。また、入浴や脱衣時に家族が遠慮なく洗面台を使うことができます。家族間のプライバシーも優先させることが可能となります。

また、浴室・脱衣所と洗面所を分離させることで、湿気が招くカビの発生を防ぎ衛生的な空間を保てます。来客時も、脱衣室にありがちな洗濯前の衣類やタオルが乱雑に置かれた空間を晒すことを避けることができ、プライバシーが保てます。特に清掃面においては家事動線も収納も整理されるので、清掃手間も簡略化できます。ご要望が多くなってきたのも納得ですね。

3.同時に消えつつある和室やベランダ・バルコニー
水回り空間が目的に合わせて独立し、スペースが拡大する一方で、消えつつあるスペースがあります。
それは、和室やべランダ・バルコニーです。以前は客間としての役割で広く設けることが多かった和室ですが、コストやスペースの制約からリビングの一角に和室コーナーとして設置したり、そもそも設けない傾向が高くなりました。
また、ベランダやバルコニーも「ランドリールーム」の増加に伴って減りつつあるようです。ベランダを設けないことで床面積やコストの増加を防ぎつつ、「ランドリールーム」を設けることで効率的な家事動線を確保することを優先する傾向にあるようです。
住環境研究所のコラム Vol.2 「減るバルコニー・消える和室、間取りトレンド」 https://www.jkk-info.jp/publicity/deteil/id=213
4.まとめ
以前の間取りは、日当たりの良い南側を広い玄関や客間も兼ねる和室など、ご来客に向けて広くスペースを割いていました。しかし、昨今の間取りでは、南側は家族が心地よく過ごすために、リビングやダイニング・キッチン等に利用することが一般的となっています。また、箪笥や家具などの利用が少なくなり、クローゼットやウォークイン、ウォークスルー等の備え付けの造作収納が適材適所でしっかりととられるようになりました。
つまり、現在の間取りは、来客に対する敬意や個人の見栄を重視するよりも、家族の居心地の良さや快適・便利さを重視する傾向と言えます。
理由はやはり共働き世帯の家事時間の減少にあります。日中不在が多い共働き世帯にとっては、来客自体がそもそも少なく、便利な設備や間取り、動線で家事効率を上げ、快適で暮らしやすい在宅時間を過ごすことが非常に大切です。

ですが同時に、家事や暮らしを本当に快適にするには、住まいの性能が非常に重要であるということも忘れてはなりません。弊社が建てる高断熱高気密住宅「FPの家」ならば、家じゅうがほぼ同じ温度で、期待した動線上を寒暖差によるストレスなく自然に動きまわれます。せっかく脱衣室から独立させた洗面所や「ランドリールーム」が寒かったり、暑かったら、家事効率は落ちるし、使用頻度も下がり、元も子もありませんよね。各居室間で温度がほぼ一定ということも、日々の生活・家事をスムーズに行う上で重要なポイントなのです。
快適な間取りと性能を両立させることで、本当の住まいの暮らしやすさ、快適さが得られるのです。「ランドリールーム」や「独立洗面所」を考えると共に家の性能も同等に考える、そんな住まいづくりを行っていただければ嬉しいです。
【弊社がナビゲーターとなり、那須塩原市で撮影された動画です。ぜひご覧になってください】
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