那須林産工業株式会社

2021.05.25 家づくり

構造見学会に参加した方が良い3つの理由

こんにちは! 栃木県 那須塩原市、那須町、大田原市 を中心として 自然素材を使った本当に暖かい、高断熱高気密で耐震等級3の注文住宅を建てている那須林産工業です。
本ウェブジャーナルでは、皆様の家づくりに役立つ情報をご紹介します。
今回は、構造見学会に参加した方が良い3つの理由、ぜひご覧になってくださいね!

1.構造見学会って何?

「構造見学会」ってご存じでしょうか。 住宅会社が開催するイベントの一つで、実際に建てている途中の家(工事現場)を公開し、各社の工法の違いや、使用する構造体や断熱材等の説明を、その現場内で行うイベントです。
似たようなイベントに「工場見学会」がありますが、工場見学会では、構造体や断熱材等の材料、耐震実験の様子は確認できても、その会社が実際に建てる家そのものを見るイベントではありません。家の展示があったとしてもそれは展示するために作られた展示物です。
ですので、実際に使われている基礎、柱、梁、断熱材、気密部材、屋根下地材といった構造材の実物やその仕様を確認したり、実際の現場の雰囲気、清掃状況や現場監理状態を見るには、構造見学会が最適な機会となります。

2.構造見学会に参加した方が良い3つの理由

理由1: 参加できる機会がそもそも少ないから

弊社は、Uchimise.netという住まいのポータルサイトに「りゅうちゃん&ひかちゃんち(大田原市)」という施工例を載せています。そのお施主様の言葉が端的に今の家づくりの風潮を表していると思います。

完成見学会だけでなく、構造見学会も開催していたのでこだわりを感じ、「やっぱりここだな」と。

http://uchimise.net/reports/0108.html

つまり、お施主様は他社では、完成見学会は見れても構造見学会は弊社に出会うまで見る機会がなかったのです。
実は、完成見学会と構造見学会では、全く来場者数が異なります。「構造は人が来ない」これは住宅業界ではまことしやかにささやかれていること。完成見学会は、完成された建物や間取りが体感でき、美しいインテリアやキッチン、お風呂などを見ることができるイベントなので、とても人気があります。しかし、構造体や工法を見るイベントは、そもそも興味を持つ人が少ないらしく、正直言って人気がないのが実情です。よって告知をしても人が来ないイベントなので、構造見学会を行う会社は年々減ってきているのです。
弊社では、1年に数回の構造見学会開催を目指していますが、ご予約は一日に一組か二組なんてことはざらです(涙)。しかし、木造住宅の根幹は構造にあります。構造見学会こそ人が来る、そんな社会になってほしくて、弊社では必ず年に数回は構造見学会を行っています。

理由2: 完成してしまった場合は、見ることができないから

構造は、木造住宅の根幹と記しましたが、我々は、皆さんが負う建築費用の3分の1~2分の1を、この構造部分を作るために割いています。ただし、この大きな費用割合を占める構造部分は、完成してしまってからはほぼ壁の中に隠れ、見ることができなくなります。
かろうじて床下や天井に設けた点検口より、床下や小屋裏の構造体を築後に見ることは可能ですが、完全に全てを確認することは難しいでしょう。
実際の断熱材の厚さや気密施工状況、配管等の施工、柱や梁の様子等、ここで、この建築途中の時点でしか見ることができません。
且つ、ダクト式の配管ダクトや電気配線、気密施工の状況などもこの時点で確認できることが多いです。現場の管理状況と共に、換気や気密にどんな施工方式を採っているか、電気配線は丁寧な施工か、建築会社の選定段階で確認しておくことがとても大切なのではないでしょうか。

理由3: 実際の現場を見ながら、建物構造の話が聞けるのでわかりやすい

建築用語って、聞き慣れない言葉が多いと思います。例えば構造材の用語「土台、柱、梁(はり)」。これらは日常使いも多い単語なのでどの部位が分かると思いますが、「桁(けた))、束(つか)、筋交い(すじかい)、大引き(おおびき)、母屋(もや)」と聞いて、正確にどの部材なのかわかる方は一般には少ないと思います。しかも、高断熱高気密住宅といっても、各社、断熱材の種類、施工方法は様々です。
でも、構造見学会に参加すれば、こういった構造材の部位や断熱材の種類、厚み、施工方法、気密の取り方を実際の現場を実際の部位を見ながら、話が聞けるので、これほど解りやすいものはありません。一般の方には少しわかりづらい建築部位ですが、実際に現場をみながら説明を受けると理解度が違ってくるはずです。そして、参加することで施工会社の雰囲気や現場にかける本気度も感じ取ることができます。

おまけの理由:「FPの家」の場合は、断熱材にも乗っかれる

弊社の「FPの家」の構造見学会では、FPパネルのカットした実物を用意しています。
このパネル、、壁や床に入れているものですが、実際に乗っていただいて大丈夫です。本当に硬いんです。ですので、このパネルに使われている硬質ウレタンフォームは、断熱材でありながらも、壁倍率2.1倍の国土交通大臣認定を取得しました。耐力面材や筋交いのないパネル枠と一体成型された硬質ウレタンフォームが主耐力として認められた壁倍率の大臣認定は、業界初となります。

株式会社FPコーポレーション|FPウレタン断熱パネルが壁倍率の大臣認定を取得

見て触るだけではなく、跳んだり、乗ってみることで、この断熱パネルの頑丈さがよりお分かりになると思います。
しかも、弊社では、標準で、許容応力度計算による耐震等級3のお家を建てています。元々強い家にさらにこの、頑丈なFPパネルがしっかりと嵌るので、その頑丈さは・・・想像に難くないと思います。

3.注意した方が良い点

・危険な場所もあることを認識する
構造見学会はあくまで工事現場なので、危険な場所でもあるということを忘れないでください。各社、安全性に配慮し、危険な場所には立ち入りを制限する等していますので、現場スタッフの指示に従ってください。特に、仮設足場は関係者以外の昇降を禁じている現場が多いです。危険ですので乗ったり、お子さんが遊んだりしないようご注意ください。
また、2階建ての現場の場合、この時点では固定階段はできていないことが多いです。2階を確認したい場合は梯子を上ることになりますので、動きやすい服装でいらしてください。

・時間に余裕を持って来場する
各会社の説明に要する時間は約1時間程。でも、聞きたいことがたくさんある場合は、余裕を持って時間を取っておくことをお勧めします。最低限の質問項目を事前にまとめておいても良いですね!

・お子さん連れの場合は予約時に伝えておく
お子さん連れの場合は、予約時にぜひお伝えください。人員を多めに配置したり、お子さん用のスリッパや遊ぶものを用意したり各社工夫します。ただ、やはり小さなお子さんの場合は、抱っこするか、会場内にて手を放さないようお願いいたします。
また、現場の仮設トイレは和式トイレで水洗ではありません。慣れていない小さなお子さんは怖がることもあるので、お子さんの用足しはお出かけ前にお願いいたします。

4.最後に

皆様が興味を持って参加することで、各社まじめに構造見学会を開催するようになり、そんな日本社会になると・・・30年で価値がなくなってしまう家ではなく、本当に社会的に財産となる良い家がたくさん建つようになるのではないかと感じています。
何度も言いますが、建物の構造はとても大切です。各社の家造りの特徴はここに表れます。パンフレット比較よりもぜひ、まずはお近くの会社が開催する構造見学会にご参加ください。その方がぐっと建物への理解が深まるし、家づくりが身近に感じられると思います。
実物大の木構造はとても雄大で美しいものです。ぜひその美しい木構造をご覧になっていただきたいですし、、何十工程も経て、そして様々な資源を用いて出来上がる建築物の重みを、見て、触れて、感じていただければとてもうれしいです。

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