那須林産工業株式会社

2023.03.22 住まいの性能

高気密住宅であるほど、花粉症対策が活きてくる

こんにちは! 栃木県 那須塩原市、那須町、大田原市 を中心として 自然素材を使った本当に暖かい、高断熱高気密で耐震等級3の注文住宅を建てている那須林産工業です。
本ウェブジャーナルでは、家づくりに役立つ情報をお伝えいたします。いやぁ、花粉症シーズン、本当につらいですね。
本日は、高気密住宅においては、花粉症の症状が軽減できる可能性がある・・・ということをご説明したいと思います。ただし、個々の症状やご家庭内での予防・対策による部分も多いということもご留意ください。

1.C値が高いほど計画換気が実現できる

24時間換気システムが義務付けられたことにより、ほとんどの新築住宅は2時間に1回、居室の空気が入れ替わるよう、何等かの機械換気システムを導入しています。
この場合、外気からフィルタ-を通して空気が入ってくるので、ここを通過した空気はある程度花粉の室内への流入を抑制できるとされています。

しかし、それは本当でしょうか? かなり驚くデータが公開されています。

自然吸気口からの給気量のグラフ。気密性能は、相当隙間面積(C値)で示されるが、数値が高いほど、気密性能は低いことを示す。C値1でフィルターを通って入ってくる空気は50%。他の50%の空気は隙間から、フィルターを通さずに入ってきてしまう。

第三種換気の場合、相当隙間面積(C値)が1c㎡/㎡を超えている場合は、このフィルターを通さない空気が50%以上入ってきてしまうのです。高気密住宅の目安とされるC値0.5c㎡/㎡でも、約3割はフィルターを通さない空気です。花粉が飛来する季節は、花粉が換気フィルターを通さず家の隙間から入ってくる可能性は高いこととなります。

ちなみに第一種換気システムですと、さらに良いC値が必要とのことです。
詳しくは、日本住環境さんのサイトリンク( https://www.njkk.co.jp/blog/?itemid=125&dispmid=764 )をご確認いただけるとありがたいのですが、内外温度差30度、風速6.0c㎡/㎡の場合、第一種換気で理想とされるC値は、なんと! 0.09c㎡/㎡とのことです。

内外温度差30度と厳しい条件下においてとのことなのですが、ここ栃木県北エリアの冬、特に明け方ではあり得る温度差です。

つまり、どんなに高価で高性能と言われる換気システムを入れようとも、気密性を高めないと、その機能は発揮できないのです。
ですので、住まいにきれいな空気環境を求める方は、換気システム以前に、高い気密施工を行ってくれる住宅会社を探すことが一番の近道となります。

ちなみに弊社のUA値、C値実績はこちらとなります↓↓
弊社では、現在目標C値0.1~0.3を掲げています。

2.換気システムも必ずお手入れするべき

建築基準法の元、ほとんどの新築住宅に導入されている換気システムですが、ぜひ、花粉シーズン前、花粉シーズン後は、給気口にあるフィルターのお手入れを行ってみてください。
フィルターが汚れていたり、汚れにより目詰まりしていると、必要な換気量が得られないばかりか汚れた空気まで入ってきてしまう恐れがあるからです。フィルターについた花粉をそのままにしているのも、良くないですし、当然ながら、劣化した古いフィルターは交換なさってください。
さらに、メーカーによっては花粉対策用のフィルターを用意しているところがあります。季節によっては花粉対策用に取り換えてもよいかもしれません。

24時間換気システム給気口のフィルターを外したところ。このように外気から直接新鮮空気を取り入れている。
取り外したフィルターには、ホコリがびっしり。1年でこのぐらい汚れることもある。

これに加えて、各シーズン毎に換気システム所定のお手入れを行うことが必要です。
フィルター以外の機器本体も、定期的なお手入れが指定されている場合が多々あります。そうしないと本来の機能が発揮できませんので、必ずそのお手入れをなさってください。

弊社で20年前に取り付けた換気システムの本体。ファンで汚れた室内の空気を外に送る第三種換気システムだ。

FPの家で採用されている代表的な換気システムのお手入れ方法はこちらをご確認ください↓

https://www.fpnoieblog.jp/category/2075131.html

3.花粉を蓄積させない住まい方のコツ

最後に、住まいの高気密化に加えて、住まい方やお掃除方法に気を付けることもとても大切ですので、代表的なものをご紹介させていただきます。

・ 窓を開けない、洗濯ものの外干しはしない

・ 拭き掃除を基本とした室内の清掃をこまめに行う(天井も拭き掃除をした方がよいそうです)

・玄関外で衣服や髪についた花粉を払う

また、玄関に空気清浄機を置いたり、表で着た上着は、玄関に掛けることで、リビングや寝室内への花粉の流入を防ぐのも効果的とのことでした。

基本的には、高気密住宅で換気システムが活きていても、花粉を屋内に極力入れず、室内に蓄積しないような暮らしを心がけることが大切なようです。さらに、症状がひどいときには、当然ながら、投薬を検討しましょう。
それでは本ブログが、家に帰ると、症状が少しでも改善される、、そんなホッとする住環境を作っていくご参考になればうれしいです!

さらにFPの家関連のサイトより花粉対策のご紹介です。詳細はこちらをご確認ください↓

お医者さんが建てた健康住宅FPの家の参考動画も ↓

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