2026.06.13 社長ブログ
築20年のメンテナンスで改めて感じた、本当に大切な家づくり
18万時間。今回交換した換気システムのモーターが、休むことなく動き続けてくれた時間です。このメンテナンスを通して、改めて「家づくりで本当に大切なこと」を考えさせられました
こんにちは、那須林産工業の渡辺太一です。
先日、築20年になるOB様のお宅へアフターメンテナンスに伺いました。
今回のご依頼は24時間換気システムのモーター交換です。

弊社では約30年前から高気密・高断熱住宅に取り組んでいます。意外と思われるかもしれませんが、かなり昔から取り組んでいるんですよ。
那須地域で今も高気密高断熱に取り組んでいる会社の中では、実は一番古くから取り組んでいるのではないかと思っています。
そして当時から、ダクト式の第三種換気システムを採用してきました。
今回交換したのは、ファンと一体になったモーター部分です。メーカーはガデリウス製。


本体が壁面に露出していたため作業時間は2時間程度、費用は12万円ほどで交換することができました。
このモーターはお引き渡しから約20年間18万時間もの間、一度も休むことなく動き続けてくれていました。
そう考えるとこのメンテナンス費用は決して高くないのかもしれませんね。
さて今回のメンテナンスを通して改めて感じたことがあります。これは私が普段から家づくりで大切にしている考え方でもあります。
私は住宅業界に携わって25年以上になりますが、これまで本当に多くのメンテナンス対応をしてきました。その経験から思うのは、
「家づくりは、数十年後のメンテナンスまで考えることが大切」
だということです。
家は建てて終わりではありません。
10年後、20年後、30年後と住み続ける中で、設備の部品交換や機械の交換など、さまざまなメンテナンスは必ずやってきます。
最近は光熱費を抑えられる設備や最先端の機械もたくさんあります。もちろん、それらを否定するつもりはありません。
理論的にも優れた設備は数多くあると思います。
ただ光熱費が安くなるからと導入した設備でも、将来的なメンテナンス費用が大きくかかってしまっては、本当に得だったのか疑問に感じることがあります。
例えば10年、20年と光熱費を節約できたとしても、修理や交換に20万円、30万円、40万円とかかってしまえば、それまでの節約分の意味がなくなってしまいますよね。
また、数十年後には部品の供給が終了しているケースも少なくありません。
本来であれば数万円の部品交換で済んだはずなのに、
「部品がもうありませんので、本体ごとの交換になります」
と言われ数十万円の出費になることもあります。
だからこそ私は、なるべくシンプルな設備や機械をおすすめしています。
できれば、特殊なものではなく、将来も修理しやすいもの。その方が誰でも使い方が分かり、誰でもメンテナンスしやすく、長く安心して使い続けられると思うからです。
家づくりは、一生に一度の大きな買い物です。
だからこそ、流行や最新設備だけを見るのではなく、
「10年後、20年後、30年後も無理なく維持できるか」
「将来のメンテナンス費用まで考えられているか」
そんな視点も持ちながら考えていただけたら嬉しいです。
今回のOB様宅でのメンテナンスを通して、改めて「シンプルであることの価値」を実感しました。
これからも私は、建てた瞬間だけではなく、その先何十年も安心して暮らせる家づくりを大切にしていきたいと思います。